社内風景(二つ折り製本作業)のご紹介

「二つ折り製本」
二つ折り製本は背の部分をのりで貼り合わせるので背貼製本とも呼ばれます。
仏壇の観音開きに似ている処から観音製本ともいいます。

建築設計図・竣工図・施工図などの図面の製本によく用いられます。

写真の左側は図面を二つに折り順に重ねてゆく作業、右側は開く方になる部分を1ページづつめくって1cmほどの幅でのり付けする作業です。

以下二つ折り製本の作業工程です。

1:印刷面が内側になるように二つ折りし、順に重ねて、重しを乗せて折り目をキッチリつけます。

2:背表紙になる部分を1ページづつめくって1cmほどの幅でのりを付けていきます。この工程で製本の仕上がりのレベルが決まるため、細心の注意をもって仕上げます。

3:開く方にも同じく1ページづつめくって図面の裏側同士を1cmほどの幅でのりを付けていきます。

4:糊付けした背中部分と開く部分が乾いて落ち着くまで重しを乗せます。

5:表紙を一枚物で巻いてしまう「くるみ製本」の場合、レザック紙など表紙の裏に折り目(千枚通しで)を入れておきます。

6:背表紙 → 表紙 → 裏表紙の順に、糊で表紙を付けていきます。

7:糊が馴染むように、また糊の水分で用紙が波打たないようにプレスしながら乾燥させます。

8:背中以外の辺を断裁機で断裁して完成です。製本サイズは規格サイズより少し小さくなります。

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