Web広告での効果測定
Google広告やSNS広告をする目的で「自社商品を買って欲しい」「お問い合わせに繋げたい」というケースが多いと思います。
よく、管理画面では「インプレッション」「リーチ」「クリック数」「クリック単価」などの数値が明記されていますが、皆様は毎月少ない予算で、多くの「クリック数」を上げることで喜んではいませんか?
実は、そのようなやり方だと、実際に成果に繋がっていないケースがあります。
Googleアナリティクスでの検証
実際にWeb広告のリンク先を、ECサイトやホームページにさせるケースは多いと思います。そのリンク先のホームページでユーザーはどのような動きをしているでしょうか?実際にGoogleアナリティクスで検証することができます。
Googleアナリティクスの機能の一つに「セグメント機能」があり、ユーザーを細分化し、それぞれの行動を細かくチェックすることができます。

Googleアナリティクスでのセグメント機能【メディア】
実際に上記が、セグメント機能を使って、どのようなメディアから来たのか表示しました。(下記に各メディアの用語説明を記載しています)
「平均セッション継続時間」を比較すると、organicで来た人は1分44秒滞在しているのに対して、paidは8秒、cpcは36秒と非常に少ないです。また、直帰率をみるとどちらも高く、すぐに帰ってしまった、もしくは別のサイトに移動してしまった可能性が高いです。

Googleアナリティクスでのセグメント機能【メディア】【地域】
さらに、私たちの商業圏である「富士市」「富士宮市」在住者に絞ってみました。
すると今度はpaidは5秒でしたが、cpcは1分32秒とorganicには及びませんが、大きく改善していました。paidであるSNS広告から来たユーザーはサイトに訪問している時間が非常に短く、個人的には広告出稿自体を見直した方が良いレベルだと感じます。一方、cpcから来たユーザーは、サイトをじっくり見ていることがわかります。
organic | YahooやGoogleなど、自然検索からのセッション |
paid | SNS広告など、SNSで行った有料プロモーション |
cpc | Google広告など、検索結果に表示される有料広告からの流入のことです |
(none) | 流入元、参照元が不明な場合 |
referral | 外部サイトのリンクからの流入のこと |
各メディアの用語説明
まとめ
上記Googleアナリティクスを活用することで、広告の管理画面では分からなかった、サイト訪問後のユーザーの動きを見ることができます。「多くのインプレッションがある」「今月のクリック単価は低かった」と管理画面だけ判断するのは危険です。
その後のユーザーの動きをしっかりと把握することで、広告が有益なのかどうかを判断することをお勧めします。また、その際は「セグメント機能」をしっかり活用することで、よりユーザーを細かく、解像度高く分析することが可能になります。
改めて、Web広告は手軽に始められるメリットはありますが、しっかり検証しないと、効果のない無駄な広告を流し続けてしまう恐れがあります。
