富士地域再生家庭利用促進協議会様 法被制作 2023年11月

お客様名:富士地域再生家庭利用促進協議会様

日付:2023年11月

数量:20枚

制作期間:約2ヶ月

主に富士市のPR活動に使用する法被を制作させていただきました。

校正段階で大きくデザインが変化したので、変遷を辿りながら制作事例を紹介させていただきます。

初校

事前のヒアリングにて、お客様からは以下の様な情報とご要望をいただきました。
・富士、富士宮市内〜静岡県外まで、幅広いイベントで使用する
・男女問わず着用する
・特産品である紙をアピールしたいので、トイレットペーパまたはティッシュをデザインに取り入れたい
・富士のイメージカラーの青を入れたい
・「ふじのかみ」のロゴを入れたい
・イベント会場で映えるデザインにしたい

以上のことを踏まえ、最初に作成したデザインがこちらになります。

デザインのポイント

独特で印象に残りやすいデザインを目指し、背面にトイレットペーパーが並んだ写真を大きく配置して「FUJI’s PAPER」という文字を大きく載せました。
背面の文字に使用している濃い青と黄緑色は「ふじのかみ」のロゴの色を使用。
背面が派手な分、表面は少しすっきりとさせ、それでも目を引くように、オレンジ色を使用し色のメリハリをつけました。

再校

初校のフィードバックで頂いたご意見が以下になります。
・「富士の紙」は日本語にしたい
・いろんな人が何度も着るので、汚れが目立たない様に白背景部分を減らしたい
・紙以外の特産品も加えたい
など

上記の内容を踏まえ、再校ではデザインを一新させていただきました。

デザインのポイント

目立たせながらも多くの要素が詰められることによるごちゃごちゃ感を回避するために、近似色にまとめて統一感を出し、上から徐々に暗い色にしていくことで安定感を出しました。
また、単色のみでのっぺり感が出ないように全体的に柄を加えています。
薄緑青の背景には紙のリサイクルマークを思わせるモチーフを入れ、「紙」そのものの印象と、「再生紙」のイメージを組み込みました。
最も伝えたい部分は「富士の紙」であるため、特産品は袖のみに配置。
「和」を感じつつも全体的にポップなデザインのため、「富士の紙」のフォントもその雰囲気に合わせました。

3校(最終校)

初校・再校を通してお客様の中でデザインの方向性が固まり、3校前に再度ヒアリングをさせていただきました。
初期から他市の印象的な法被に引けを取らないようにデザインしてきましたが、あえてシンプルにすることで差別化を図ることに。

その他に頂いたご意見
・「紙」と直接アピールするデザインよりは、ニュアンスでなんとなく「紙」と伝わるくらいで良い
・「富士の紙」という文言を消して、円「ふ」(ゴシック体)を追加したい
「ふじのかみ」ウェブサイト上の富士山シルエットとテキストを追加したい
・「紙」のリサイクルマークと襟の濃紺はそのまま採用したい。
・富士市のイメージカラーの青色を使用したい
・(再校で)紙が破れたように見せている白い線を、トイレットペーパーに変えたい

デザインのポイント
表面右側の紙のリサイクルマークは、広範囲で1 色のみだとのっぺりとした印象が強まるため、富士市のイメージカラーと、その色を薄くした青色の2 色を使用して動きを出しました。
表面左側は「ふ」の文字に目がいくように紙のマークを抜いています。
背面から前面にかけては、トイレットペーパーが繋がるようにデザイン。
裏面には、ご要望の「ふじのかみ」ウェブサイト上の富士山シルエットを追加しました。
しかし、サイト上の富士山シルエットは全面が白色で、再校時の「汚れが目立ちにくいように白背景を減らしてほしい」というご要望に反してしまうため、海(駿河湾)をイメージした曲線をいれることで青の面積を増やしました。
また、なるべく文字の視認性が上がるよう、波の曲線を調整しました。

完成品

サイズ:フリーサイズ(身幅約67cm×着丈約80cm×袖丈約34cm)
素材:ポリエステル