パンくずリスト??

皆さんはパンくずリストを知っていますか。

何気なく閲覧しているWebページには必ずと言っていいほどパンくずリストが表示されています。パンくずリストは、ユーザビリティの向上のみならずSEOにおいても効果を期待できます。

パンくずリストとは

Webサイトを訪れたユーザが今どこにいるかを視覚的にわかりやすくした誘導表示のことを言います。
基本的にWebページの階層順にリンクがリストアップされており、Webページの上部箇所に表示されているケースが多く、弊社のサイトでは下記に設置されています。

 

なぜ?パンくずリスト??

パンくずリストという語源は、童話「ヘンゼルとグレーテル」の話の中に主人公の兄弟が森に入るときに、迷子にならないように自分たちが通ってきた道にパンくずを置いていったエピソードが由来となっています。

Webサイトでも同じように、ユーザ自身の現在位置と辿ってきたルートを示す役割を担っていることから「パンくずリスト」と呼ばれるようになりました。

パンくずリストのメリット

ユーザビリティが高くなる

まずWebサイトにおけるユーザビリティとは「使いやすさ」「使い勝手のよさ」のことを指します。つまり使いやすいサイトほど、ユーザビリティが高いということになります。

ページ数の多いサイトになると構造が複雑になり、ユーザ自身が今サイト内のどこにいるか分かりにくくなることがあります。
パンくずリストを設置することで「自分が今サイト内のどこにいるのか」や「サイトの構造」を認識しやすくなり、結果として使いやすさを高めることができます。

SEOにプラス効果

Google検索などの検索エンジンにヒットさせるには、まずはクローラーと呼ばれる情報収集ロボットに自身のサイトの情報を収集(クローリング)してもらう必要があります。

パンくずリストを設置することは、そのサイトが体系的に整理されることとなります。するとクローラーもパンくずリストによって効率的にそのサイト内のカテゴリーをたどることができるようになるため、サイトの全体像が把握しやすくなり、効率的なクローリングを期待することができます。

Googleが公式に出している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」でも、パンくずリストの使用を推奨しています。

 

参照:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

関連性のないパンくずリストを設置する

これは最もやってはいけないことの一つです。全く関連性のないものを並べてしまうと、パンくずリストとしての役割を果たさなくなります。ユーザーが混乱してしまうだけでなく、SEO上の効果も得ることができなくなるので、パンくずリストは必ず関連性のあるもので構成しましょう。

 

トップページ>家電・パソコン>書籍A

カテゴリーの分類を曖昧にする

カテゴリーの分類を曖昧にすると、パンくずリストの機能の一つである、“ページのサイト内での位置情報”が十分に提供できなくなってしまいます。ユーザビリティの低下を招くことにつながるので、カテゴリーの分類はなるべく詳細にすることを心がけましょう。

 

トップページ>製品一覧>冷蔵庫A 
製品一覧から冷蔵庫Aにいきなり飛んでしまうため、冷蔵庫A以外の冷蔵庫商品を探すことが難しくなります。

最後の項目にリンクを設置する

パンくずリストの最後の項目は、今現在閲覧しているページです。にもかかわらずパンくずリストにリンクを張り付けてしまうと、現在のページを二重に開いてしまうため、これもまたユーザビリティの低下を招きます 。

このような注意事項をふまえたうえでパンくずリストを設置すれば、設置した際のメリットを十分享受することができるようになります。

まとめ

パンくずリストには、適切に設置することでユーザビリティを向上させ、またSEOにおいても良好な効果があります。しかし、設置の方法を間違えるとユーザビリティを低下させ、SEO上のメリットも失われてしまいます。 注意点をよく理解した上で、ぜひパンくずリストを有効活用して適切なウェブページの運用をしましょう。